めぐるただみ

恵みの森

標高
約610m
季節と気象
只見町は積雪3mにおよぶ豪雪地です。5月の「恵みの森」は雪解け水で増水して沢に入ることができません。適期は5月末~11月初旬。入口までの県道も同様に冬期閉鎖となります。7月下旬は豪雨、8月は雷雨、9月の秋台風、10月下旬からはみぞれ交じりの冷たい時雨に注意しましょう。7月下旬~8月中旬にメジロアブ(イヨシロオビアブ)と呼ばれる吸血昆虫が発生します。車の排気ガスを好むので、すみやかに沢の奥へ進むといなくなります。只見町のなかではアブの少ない沢です。紅葉の美しい10月末は日照の時間が短くなり、とくに谷間は日没が早いので午後4時ごろには暗くなります。
コースと時間
入口から沢へ降りるときに5mほどの急なガケを下る以外は、標高差の少ない平坦なコースです。往復コースなので、体力や時間を考慮して、折り返し地点を決めます。最初の見どころとなる「下ノ滝」まで片道20分、その先の「撮影ポイント」までさらに片道5分、終点の「中ノ滝」はプラス片道1時間の距離です。移動時間に、自然解説や水遊び、写真撮影など目的の時間を加えて設定してください。8月以降は特に、午前中に入山し、午後からの入山は避けましょう。
【参考コース】
①短い時間で満喫「撮影ポイント」往復プラン:入口から往復1時間30分
②たっぷり歩こう「中ノ滝」往復プラン:入口から往復3時間30分
③滝で泳ごう「下ノ滝」往復プラン:入口から往復2時間
場所
只見町布沢大久保544(森林の分校ふざわ)から約7km、車で約15分
道路状況
大型車通行不可、マイクロバスまで可。途中から片側一車線
駐車場
普通自動車5台分。切り返しスペースを残して駐車をお願いします。
開放期間
5月下旬〜降雪前まで
対象年齢と難易度
①小学校中学年以上
目安として小学校中学年以上が対象です。それでも、小さなお子様を同行する場合は、1人に1人ずつ保護者がついて手を離さないようにします。お子様を抱いたり、背負いながら転倒すると大ケガにつながるので無理をしないことが大切です。
②体力
川原や岩場など不安定な場所が続くので、精神的に疲労します。こまめに休憩をとりましょう。年配の方の目安はありませんが、たとえば片足で立てるくらいの脚力は必要です。
③水量
雨が降ると水量が増えて、水深が深く、流れが強くなり、難易度が高くなります。一般に、ヒザより上の深さがあれば流されて溺れる危険があります。当日はもちろん、前日までの降雨量に影響するので、計画の段階から、もし水量が多ければ「癒しの森」に移動することを検討しておきましょう。
服装と持ち物
①靴と靴下
沢歩きなので長靴か、濡れてもよい運動靴やウォーターシューズを用意します。その時にすべりにくい靴底のものを選んでください。そして靴下も履きましょう。石や枝、アブやマムシから肌を守ります。サンダルで行くような場所ではありません。長靴のレンタルは事前に「森林の分校ふざわ」までご相談ください。夏場はウォーターシューズでもかまいませんが、夏以降は冷えるので、長靴で入山して下さい。
②長袖、長ズボン
動きやすい長袖、長ズボンが基本です。ジーンズなどは濡れて硬くなるので、乾きやすい化繊の服がおすすめです。帰りの着替えも忘れずに車などに準備しておきましょう。
③リュックサックとレインウエア
両手が使えるようにリュックサックを背負います。盛夏をのぞいて、レインウエアを持参してください。雨よけ、防寒着として必携です。登山用のレインウエアがなければ、透明な使い捨てタイプでもよいので入れておきます。ほかに飲料水や菓子類、虫よけ、カメラ、水遊びのゴーグルやタオルなど。防水対策としてビニール袋に入れておきましょう。荷物は軽い方が疲れないので不要なものを車においていきましょう。
携帯電話電波状況
docomo:電波なし。民家のある集落までは入ります。
au:同様
softbank:同様
トイレ
入口に簡易トイレ2個アリ
最寄医療施設
朝日診療所 電話:0241(84)2221 住所:只見町大字長浜字久保田31番地
ガイド
はじめて「恵みの森」を訪れる人は、ガイドを依頼することをおすすめします。お申込みは「森林の分校ふざわ0241(71)9511」にご相談ください。その際は①日程②人数③年齢をお知らせ下さい。ガイド料金はガイド1人につき8000円。1人のガイドが引率できる目安は大人であれば8人まで。お子さんがいる場合などは5人グループでガイド1名3日前までに予約が必要です。
ガイド合流場所
森林の分校ふざわ
〒968-0607 福島県南会津郡只見町布沢大久保544 ☎0241-71-9511